
コマだぶりご容赦。
by [zebra]
写真の世界には、カメラ、レンズの機械としての面白さや物欲刺激、撮影技術への尽きない興味、魅力的なスタイルをもった写真家への憧れ、美しいポスターやカレンダー写真などを自分のものとしたいなどのトラップがあふれている。
うっかりすると、そういったものの表面だけをなぞってしまいがち。
それでいっぱしになった気になってしまう。
これ以上はくどいと思われるので省略するが、要は自分自身の「これを撮りたい!」という心が希薄になってしまっていないかということ。
先日もおばちゃんが、桜を撮ろうとしているところを見かけたが、カメラは斜め、両肘は真横まで広げていて、笑ってしまったが、おばちゃんは桜に感動し、撮りたい気持ちでいっぱいだったことは間違いないだろう。
まずは心ありき。技術は後からでも学べる。
雑誌写真などの見た目の美しさ、お体裁良さではなくて、自分はこれ!というものを提示すべきだと思う。
だから、写真は記録だけれど、決してそれだけじゃないのだ。
他人の感動ではなく、自分の感動。
どこかで見たものではなくて、自分が見たもの。
そうなのだ。それしかないのだ。