人気ブログランキング |

2019年 05月 17日 ( 1 )

弓の稽古 ”稽古”の意味

この一連の記事の表題は「弓の稽古~」のパターンです。
その”稽古”という言葉ですが、「今日午後の練習は~」とか(仲間内で会話の中では使ったりしますが)「トレーニング」とは意味合いが違います。
武道に限らず、伝統芸能でも”稽古”と言いますね。
稽古の”稽”は”かんがえる”だそうですから、稽古は、古(いにしえ)をかんがえるになります。
※”滑稽”はおかしいことですが、かんがえてすべってしまうですかw。Wikiなどを参照すると、要するに”やりすぎ”ということでしょうか
日本の武道、芸能は先達の教え、お手本をひたすら修練する。何かを足したり引いたりはしない。
それはその芸、武の道を何世代にも渡って伝えていく最良の方法だと。
何代にも渡って、凡人がひたすら伝わるもの稽古して後世へ伝えていく。
やがてある時代に、天才が出現しその稽古の本当の意味、真価を発見し花開く。
という事をどこかで読んだのですが、どこでしょう?見つかりません。本ブログでも書いたかな?
歌舞伎などでは、現代歌舞伎、スーパー歌舞伎とような新しい要素を取り入れたものもありますが、それは古典とは別物としてであって、古典に置き換わるものではないでしょう。
現代歌舞伎が数百年先に古典として残るかどうかは、わかりません。
江戸時代には、今はもう廃れてしまった、伝えられていないその時代に流行った様式や演目がたくさんあったと思います。
能楽では、わずかですが、現代能も創られています。それもどうなるのでしょうか。
江戸時代の能は丸一日掛けて上演され、お題の数も多かったようです。
ですから、現代の能のような非常に緩やかなスピードではなく、もっとテンポは速くて(一つのお題の)上演時間も短かったようです。
いつのまにか、変化している部分もあるんでしょうね。

弓道は、戦後にそれまで全国に数多くあった流派を取りまとめて、全日本弓道連盟となりました。
昔からの各流派の宗家一門がある徒弟制度ではなく、近代的で統一された、弓道教本を元にした教育制度となりました。
連盟に所属している人は、弓道教本(主には第一巻)に沿った稽古をしています。
外側は近代的になりましたが、内容的には伝統的な流れを継続しているのだと思います。
最初の頃は、もっと現代的で、科学的なトレーニング方法も取れるんじゃないか、用具の改良もできるだろうし、改革しようとする人もいるんじゃないかと少し思いました。
しかしそれは、すぐに考えなくなりました。
弓道の射方、修練方法はもう十分に練られ、教本の中にあります。
それに礼法は変えようもないです。
武道はスポーツとは違うのです。

・・・・

これから先、自分が日々の稽古の中で、何を学んで何を思い、発見するのか、楽しみです。

by tin_box | 2019-05-17 22:53 | ブリキ的生活 | Comments(0)