いや~、無理やりだったですが、行ってきました。
ま~、この穴埋めは後々がんばらないといけませんが。
5人合わせて309歳ですよ、この親父っちは!
35年らいの再活動開始(当時解散でなくて、停止だと)
それがですよ、今時の若者をびびらせるくらいのロックなんです。
のっけからメイクアップ。
生で聴けるとは思ってもみなかった。
レコードより、当時よりも、いっそう凄みを増してました。
輝きを少しも失っていない曲。
生で聴いて、その輝きを再確認できた。
続いていくつか、ニューアルバムの曲。
これもすんなりと入ってくるものだった。すごいなぁ。
あまりに興奮してしまい、順序は忘れてしまったが、印象を記録しておく。
・ヒロシマ
これはもうね、演奏がどうとかというより、涙が出た。
原爆の悲惨さが伝わってきた。
アルバムでは昔から聴いていて、重い曲だな~とは思っていたが、35年経って、生で聴いてみて、これほどとは思いもよらなかった。
音楽というものを超えている。
焼け爛れた街、人々の阿鼻叫喚地獄が目に浮かんでくるようだった。
アルバムで聴いていたときは、表面的にしか理解していなかったものが、生で体験してみて肌で理解した。
これはものすごい。
・SATORI
これもね、もうね、フラワー・トラベリン・バンドでしかありえない曲。
ドラムスのリズムが極めて日本的。
石間さんのギター(Sitarla)は誰にも似ていない。
石間さんについて、ちょっと書いておく。
今日観た石間さんは、アフガニスタンの悪親父みたいな服装で、奇妙な形のギターだかなんだかわからない(ネックの幅が15cmはあり、ゲンは7本?、フレット間は深くえぐってある)モノを演奏していた。
小林ジュンさんのベース、和田ジョージさんのドラムスは時を越えて、一体化している。
・ウーマン
もうなんちゅうか、これですよ。
こういったエモーションを若い衆に学んでほしい。
クラプトンでも、一目置くであろう、ブルースがここにあるのですよ。
全体として、今日聴いた、体感したフラワー・トラベリン・バンドは、まさに鉈を振り下ろすが如くのぶっといリズムとジョー山中の突き抜けるボーカル、蛇のようにうねるギター(シタール?)。
胸板が共鳴するライブ。
それは何も変わっていなかったし、驚くべきことに進化さえもしている。
35年ぶりのアルバム録音が一発録りだったというジョーの言葉通り、何も変わらなかったということは、進歩していなかったということなどでは決してなくて、お互いの魂が変わっていない、共鳴していたと。
今日、生でその演奏を聴いてみて、ただの懐メロ、再現なのではなくて、この兄貴たちはアライブなのだと強く思った。