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デジタルの由々しき問題。

最近発売されたSONY α100やパナソニックのL1のカタログを店頭で(決して持ち帰ったりしないが)パラパラとめくっていると、両者に共通したいくつか点を見つけた。
・デザインがカメラメーカーのそれとは微妙に異なる
α100は実際に触ってみたが、どこかカメラっぽくないような気がしないでもない。
・カタログの後半ページには大型液晶TVが一緒に広告されている。
L1の色作りは高画質なハイビジョンのそれ系統だと聞いているし、デジタル一眼の高画質は液晶大画面で楽しんでねということだろうか。

話は変わるが、昔からずっと気になって仕方ないのだが、誰も答えを持っていなさそうな問題がある。
「デジタルデータの永続的保管は可能なのか?」
簡単そうで、よく考えてみると、非常に心配になる問題なのだ(前にも書いたかな?)。

昔の話になってしまったが、ビデオ(デジタルではないが)のベータが消えて久しい。
手元に何本かベータのテープがあるが、通常では再生不可能になってしまっている。
秋葉原の専門ショップに行けば、デッキはまだ入手できるが、結構な価格で取引されているらしい。
オーディオでは、カセット、Lカセットなんてものもあったな。
MDもどうなることやら。
レコードは根強い人気がある。私も千枚を超えるLPが押入れに眠っている(一応プレーヤーは保管してある)。

デジタルカメラのデータはどうだ。
多くの人はCD-R,DVDに保管していると思う。
ハードディスク入れっぱなしは結構やばい。

DVDの方が大量に入るし、便利でCD-Rよりも後発だし、だからDVDの方が優れているように思える。
しかし、私はCD-Rに保管している。
なぜか。
理由はいくつかあって
・DVDはエラーに弱い
 DVDでは、目に見えないような微細な傷でも読み出せないことがある
 CD,CD-Rでは、多少の傷は影響ないし、傷があっても盤面を研磨すれば回復できることもある
・DVDの規格の多さと新規格の不安
 現状でも規格が多すぎて、対応ドライブがさまざまで大変なのに、メーカーはまたビデオ戦争時のように真っ二つに陣営が分かれてしまっている。
 この先いったいどの規格を信じればいいのか。
・CDは枯れた規格
 CDドライブは大量に出回っていて安く手に入る。メーカー共通規格だし。
 音楽用、データ用と大量に利用されているから、ユーザー数も莫大。
 まだまだ当分の間は現役でいけるだろう。

新しいメディア規格が出てきたら、順次それにデータを移行していけばいいという人がいるがその作業がどんなものになるか、想像してみればいい。
言うほど簡単ではないはずだ。
画像データ(画素数)は年々巨大化していくし、自分が撮影する枚数だって、もう半端ではなくなってきているだろう。
今でさえ、大変なバックアップが、さらに数年おきにメディアとドライブ機器の総入れ替え作業が必要ということ、したくないでしょ。お金と時間がかかるし。
できるだけ少なくしようと、捨てるにもその選別にはまた膨大な時間が...(どうでもいいような画像を後生大事に保存する必要なかったなんてその時、つくづく思うのだ、きっと)。
メディアの容量もどんどん大きくなるから、リニアな増加とはならないだろうが、前述したように画素数、枚数の増加も忘れてはならない。

だから、DVDのように現在の変化の激しいメディアよりは、CDメディアのように緩やかな変化(するのか?)をしているものの方が、先の対応もまたゆっくりでいいはずだ。
CDが正解というわけではなく、私としてはDVDより少しはましな判断かなと考えているだけだ。CD-Rのダンボールもたまってきているし。
問題は依然、未解決なままだ。

フィルムは退色やカビの問題はあるが、原版としての安心感がある。
現に100年に実績があるし。
※デジタルデータのフィルム記録サービスというのが最近出て、これだ!と思ったが枚単価がとんでもなく高い。

これからは写真はディスプレイで鑑賞??そうなのかな。
コンセント抜いたら、すべて消え去るのがこれからの写真なのだろうか。

そういえば、8mmはもうフィルムの販売と現像があと数年で終了するらしい。
「私にも写せます」って、今は国会議員の某女史がCMしてたっけな。



これって、会社のデータも同じなのに、どうするんだ。
by tin_box | 2006-08-11 17:25 | カメラ物欲系 | Comments(8)
Commented by まつもと at 2006-08-11 21:24 x
 CD-Rメディアも、安物を悪環境で保管していると、すぐ腐食?でダメになりますね。クルマの中に置こうものならあっという間です。

 自分の場合、枚数がバラけると面倒なので大容量HDDを複数同期させるようにしていますが、これもベストではないかもしれません。

 そこでアナログは、と目を向けると、自分が信頼できるのはきちんと処理したモノクロプリントでしょうか。カラーだとコダクロームのフィルムとか?せめて50年間は保たせたいものですが、難しいですね。フィルム現物とデジタルデータの両方を保存というのもアリでしょうかねえ~
Commented by FSX at 2006-08-11 22:42 x
CD-Rの耐久性は悪いです。ノーブランドだと5年持たないのもありました。
サーバーで保管サービスなんて商売が成り立ちそうです。

それよりもデジタルデータの最大の難点は、データだけあってもだめで、
閲覧ソフトが必要だということです。
Commented by tin_box at 2006-08-12 20:12
まつもとさん、RAID組みますか?

最近コダクロームの現像出すと、色が変なんです。純正なのに。
次回は色注文つけて出してみたいと思ってます。
Commented by tin_box at 2006-08-12 20:15
FSXさん、CD-Rの品質の差は激しいですね。
サーバーで保管サービス、ん~今の時代会社がどのくらい存続するのかも心配です。

そうです、アプリケーションを忘れてました。RAWデータの方がやばいです。
会社の部長の持っている60Dのデータは新しいソフトでは読めないって言うし。
Commented by kina at 2006-08-15 09:43 x
CD-Rは色素つかっているから、あまり信用したくありませんね。職場ではRAID1のサーバーを2台使ってひとつのデータを4つのHDDに保管しています。
Commented by tin_box at 2006-08-15 21:58
kinaさん、結局は決定打が無いんですね。
RAIDは...サーバーというものが一般家庭向きではないし。
実体の無いものは難しいです。
Commented by beachcomberjp at 2006-08-17 22:35
データ保存、みなさん苦心されてますね。
うちでは外付けデータ用HD+MOです。
安いCDRは信用できませんし、DVDも、うさんくさい。
1980年代に撮影したKRの画像、まだまだキレイです。
Commented by tin_box at 2006-08-19 10:00
beachcomberjpさん、MO最近見なくなりました。
フィルムがやっぱり一番安心できます。
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