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弓の稽古 打ち起こし角度について

竹田忍先生の動画は時々拝見しています。
詳しくは、竹田先生の動画を観ていただくとして、本ブログ記事としては、その一部となりますが、打ち起こし角度についてです。




竹田先生の動画では、以下のように説明されています。
 打ち起こしの角度が大きい(高く上げる)と、引分け時の力が下方向になり、”離れ”で、両腕が下がる形になってしまう。
 打ち起こしを45度にすることで、引分けが胸を開く方向に働き、矢筋に開く鋭い”離れ”とすることが可能になる。
私もこの解説には、なるほどと思いました。
この解説に私なりに補足すると、”腕の動作は肩甲骨の動きが密接に関係しているから”となります。
以下の本ブロブ過去記事を参考にしてください。

徒手で、上記の”打起し”を高くと、45度の2パターンで動いてみて、肩甲骨の動きに注目してみてください。
肩甲骨の動き方に明らかに違いが出ることが解ると思います。
”打起し”を高くすると、背側の肩甲骨は、ただ背中に張り付いたまま上下に動きます。
”打起し”を45度にすると、引き分けで自然に肩甲骨は開き、肩根が前に出てくるようになると思います。
”打起し”を高くする場合で、同様に肩甲骨を開き、肩根を前に出すには、かなり意識的にそうしなければなりません。
腕は鎖骨、肩甲骨と連携して非常に立体的な動きが可能であり、45度という角度が単に形だけの古い決め事で無意味であるという事ではないのです。

本ブログでも以前から書いているように、主伸と矢の線をできる限り近づけることは重要と考えます。
”打起し”を45度にする場合、その形が自然に持って行けることに対して、”打起し”を高くすると、主伸と矢の線はある程度近いものの、肩甲骨、鎖骨の連携による肩の動きは別に行うことになり、同時に動くよりバランスを取りにくくなると思います。

竹田先生が解説されているように、引分けの際の力の方向が重要で、同じように見える”会”でも、支えている力の方向が異なってくるのです。
私も”離れ”で両碗が下がる事に悩んでいた時期がありました。やはりその時は、”打起し”が高かったように思います。
矢筋に”離れ”るためには、”会”での力の方向を意識することが大事です。
末端の動きだけを見て、それを直そうとしても無理があるわけで、根本の部分を改善する必要があるのです。

昨今、指導者によっては(あるいは生徒のレベルに応じて)高い打ち起こしが推奨されているようです。
実際、高い方が引分けが楽ですし、馬手肘も張り易く、いろいろメリットがあるとは思います。
それも理解しつつ、レベルを上げてきたのなら上記のようなことを理解して実践してみるのも良いかと思います。


by tin_box | 2025-09-08 22:26 | ブリキ的生活 | Comments(2)
Commented by とむ at 2025-09-12 15:25
こんにちは、初めまして。突然のコメント失礼します。
いろいろ本やサイトを調べている中で「肩根」という言葉がでてくるのですが、いまいちよくわからないのですが、具体的にどこを指しているかよろしければお考えをお聞かせください。
Commented by tin_box at 2025-09-12 23:24
とむさん、コメントありがとうございます。
肩根ですが、私も以前から疑問に思って、調べたことがあります。
整体学?などのページを見ると、首と肩の間みたいなことが書かれています。また医学的には、専門用語ではない、俗語だとあります。
ところが、弓道関係のサイトを参照すると、どうも肩峰、三角筋の肩側、肩甲骨、鎖骨から見た所謂”肩”を指しているように見えます。
私もそれに倣って説明する際に「肩根」と書いてしまっていますと、若干言い訳がましいですが、そういった事です。
弓道解説では、肩の動きを説明する際に”首と肩の間”のような部分はあまり出てこないですよね。
私の考えでは、そんな感じですが、もし間違っているようでしたら、教えてくださいね。
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