OLYMPUS E-500のスポット測光を使って、色の反射率による露出の違いをテストしてみた。
赤丸の部分をスポット測光した結果、信じがたいほどの差が出た。
赤丸の中を比べて欲しいのだが、4つとも同じグレーがきているように見えるだろう。
このように色の反射率の違いを理解しないで、スポット測光を使うならば、とても危険だ。
スポットメータで、簡易的に計ってみると、このようなEV差がでた。
※下段左から4番目を18%グレー基準にしてその差を表記している
今の時期で言えば、黄色い菜の花などを大写しにした場合、黄色部分をスポット測光したのなら、+1.8程度は補正しないと黄色は暗くくすんでしまうということが分かってもらえると思う。
適当な18%グレー部分が見つからない場合は、緑、赤などが妥当だといえる。
E-500、E-330にはハイライト/シャドウコントロールという機能がある。これはOM-3,4からの復活で、なかなか面白い。
もっとも白く明るい部分、もっとも黒く暗い部分をそれぞれスポット測光することによってラチチュードの上限、あるいは、下限から露出を決める機能だ。
白い布を明るく鮮やかに撮りたいとか、黒いカメラを重厚に撮りたいなどの露出が比較的簡単に決められる。
OM-3,4にはマルチスポットがあったが、これも復活してくれるとさらにいいのだが。