毎回、矢取りからの帰り道、矢の各部、篦(”の”シャフトの事)、筈、板付け(矢尻)、羽根のチェックをしながら戻ってきます。
いつも思うのは、三枚ある羽根のうち、頬摺り羽だけが次第に磨り減ってくることです。それも甲矢の頬摺り羽の減り方が激しいです。
長く使っている矢は、頬摺り羽の高さが半分位になってしまっています。
いつも、これはなぜなんだろうと不思議に思っていました。

※今回の記事では結論は出ていません
教士、範士クラスの先生になると、羽はきれいだという噂も聞いたことあります。
それは角見がしっかり効いているから、”矢、羽根が弓を擦らない”という理由らしいです。
なるほど、逆に私などは先日、矢摺籐(やずりどう)の矢が当たる箇所に穴が開いてしまい、巻き直してもらいました。
羽根も弓との激しい摩擦で磨り減るのでしょう。
確かにそれも原因でしょう。
でもまだ疑問は残ります。
なぜ、甲矢だけ頬摺り羽の減り方が激しいのでしょうか。
掲示板の議論を見てみると、いくつかその理由らしきものが見つかりました。
・甲矢の頬摺り羽は若干下向きなため、弓と弓手拇の隙間に食い込み摩擦抵抗が生じるため減り易い
・弓手手の内を作る高さが、握り皮より低いと、甲矢の頬摺り羽は握り皮と摩擦して減り易い
・初心者用矢でよく使われるターキー羽根は硬いので、折れやすく傷み易い
なるほど、これらの説も充分納得がいきます。
あと、上記のうまい人は”矢が弓を擦らない”という理由で、思い出しました。
そんなに上級者でなくても矢羽根がきれいな人はいるようなので、イコール上級者ではなく、弓と矢の条件が整えば良いのかもしれません。
これは一度やってみましたが、妻手の取懸けで羽が指に当たってやりにくいので、すぐにやめました。
また、ちょっと思ったのが、弓が”入木”か”出木”の違いも影響するでしょうか。
”出木弓”を使っている人を知らないので、”出木弓”の影響はわかりませんが、”入木”が少し大目の弓なら矢羽根が傷み難いのかなと想像しました。
いずれにしても、どうしたら矢羽根がきれいなまま使えるのか考え稽古していきます。