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弓の稽古 弓道の書籍 その壱 弓道読本

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弓道読本は、昭和五十一年に読売新聞社より出版され、その後、平成十八年(2006年)に中央公論社より復刻されています。
しかし現在は両者とも絶版になっており、古書店や、ブックオフ、他のネット書店、オークションでもあまりなく、Amazonでも中古品に高い価格が付けられています。

つい先日、本書(中央公論社刊のもの)を弓道教室の先輩から「読んでみろ」と貸していただきました。
読み進めていくと、年月を経ても微塵も陳腐化していない射技解説の素晴らしさに感動しました。
今考えていること、疑問への明確な解説がありました。
このような素晴らしい本がなぜ絶版なのか不思議です。
弓道をやっている人には、弓道教本の次に必須な本だと思います。

弓道に関する全ては、全弓連から出版されている弓道教本(一巻~四巻、主に第一巻)に審らかです。
それは確かです。
しかし、書かれていることの由来や詳細なこと、射技ではなぜそうするのかは、あまり書かれていません。
なので、どうしても疑問が解けなかったり、他人に説明するときにちょっと困ってしまうことがあります。

弓道読本は、射技における自然体とは何かを解剖学的に解説、射法八節を丁寧に、なぜそうするのか詳らかにしています。
読んでいて、非常に明解で明快、すっきりします。

現代においては、弓道解説本が数多く出されています。
写真が多用され、解説文も平易に解りやすくなり、リアルな映像作品もあります。
それはそれで良いと思いますが、はたして弓道読本を越えているのか、私には疑問です。

道場で、弓道読本の話題をしたところ、後日、恩師よりこの写真の弓道読本(読売新聞社刊)をいただきました。
書き込み、マーカーの勉強の痕が凄いものです。
そのことにも、感銘を新たにしてしまいました。

※「弓執る心」については、また後日記事にしたいと思います

by tin_box | 2019-12-25 23:39 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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