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弓の稽古 昇段の条件を考える

先日、弐段に合格したばかりで、まだ少し先ですが(合格後、五ヶ月以上経たないと昇段受審できない)参段への準備として審査基準を考察してみます。
参段は一つの壁で、合格率も低くなっているようです。
これまでのように、あいまいな上達の自己判断ではたぶんダメで、合格に向けてはポイントをはっきりさせて稽古していく必要があるかと思います。

まず最初に弐段の審査基準を確認してみます。
弓道教本には弐段の資格基準として
”射型・体配共に整い、射術の運用に気力充実し、矢所の乱れぬ者”
とあります。
分解してみますと
射型(注1.):弓を引くときの一連の動作、確実な動作で滞りなく行われていること。
射法八節を概ね理解し体現していること。
体配:立ったり歩いたり、基本的な姿勢ができていること。
これが意外に難しいと言うか、おろそかにしている人が多く、傍から見ていると見苦しい、みっともない人がいたりします。
これの印象は審査に影響大だと思います。他の点数が微妙なら、最後に効いて来るかも知れません。
射術の運用に気力充実:これは気迫を見せろって事でしょうか、たぶんそうでしょう。
私が思うに、”弓矢の扱いに慣れていて、的を狙うことに集中できている”ことでしょう。
”失”をして動揺したりしてはいけません。何食わぬ顔で続けます。
矢所の乱れぬ:矢所は矢のいった場所ですから、的に中らずとも、その近くに矢がいくことでしょう。
一本中れば、そう判断されるでしょうね。二本外しても的回りに近ければOKかもしれません。

こうやってみると、要件が整理されて稽古もし易いような気になってきます。
 注1.射型と射形は違う? 教本の資格基準では、弐段までは”射型”、参段以上では”射形”の表記になっています
  なぜでしょう?
  たぶんですが、”型”は鋳型のような決まった型にあてはまる様子でしょうか
  対して”形”は内から外に現れる形ということでしょうか




弓道教本には参段の資格基準として
”射形定まり、体配落ち着き、気息整って、射術の運用法に従い、矢飛び直く、的中やや確実な者”
とあります。直感的には、全体的に弐段よりグレードが上がっているように見えます。
射形定まり:これは射法八節の各動作が確実に、迷いなく美しくできること(矢先が上がったり弓矢が揺れたりしないとか)
審査のときには、いつもの悪いクセがでてき勝ちなので、稽古で徹底して直して決めておく必要があります。
体配落ち着き:執り弓の姿勢、歩く際のすり足、立ったり座ったりの際に体幹がしっかりして美しく、揺れたり動きが妙に止まったりしないこと。
これも普段から繰り返し稽古です。
また、立ちの際の他の人との間合い、協調動作も稽古の機会が限られることもあるので意識して行うことでしょう。
気息整って:各動作に呼吸(息合い)を合わせること。
これ一番のポイントかと思います。呼吸に合わせて動作を行うことで、動作が生き生きとし、細かい動作も丁寧に見えると思います。
射術の運用法に従い
射法八節のより深い理解と実践ということでしょうか。
会の”伸び合い詰め合い”、チェックされるでしょうか。
矢飛び直(なお)く:鋭い離れ、矢勢があること。
鋭い離れはなかなか難しく、よくあるのが、妻手が詰まって、「矢を的に置きにいってる」なんて言われます。
また、弓返りを効果的に使うことで矢に勢いを与えられますので、弓返りもチェックされると思います。
的中やや確実:これはもう、”一本は中てろよ”でしょう。
的近くに矢所があっても中りが出なければNGの可能性大でしょう。
中りは難しいです。普段の稽古中なら兎も角、いきなり審査の緊張の中の一発ですから。時の運の要素が大きいです。
稽古でもわざと緊張状態を作り出して慣れておく必要もあると思います。

資格基準にはありませんが、弓道において参段は、基礎的なかたちの完成を見るのだと思います。
参段までは”低段者”と呼ばれます。
始めはちょっと差別的だと思いましたが、仕方ないですね。
四段以上が、また違う世界だと思います。

以上、現段階での考察でした。

by tin_box | 2019-05-19 23:10 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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