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弓の稽古 柏手

神社の道場では、稽古の始めと終わりに神棚への拝礼があります。
拝礼では、二礼して柏手二回、最後に一礼します。
稽古始めの拝礼の皆の拍手は、あまりビタッとは合わないことが多いです。
しかし終わりの拝礼では、不思議と拍手の音がぴったり合います。
最初気づいた時は、大人だけだったので、そういうこともあるかぐらいに思っていました。
しかし、中学生が多い弓道教室の日でも、稽古開始の拍手はてんでバラバラで揃っていないのに、稽古終わりの拍手は数人を除いてはぴったりと合うのです。
自分も含めて、リーダー役の人に合わせようと注意深くタイミングを計っているわけではないと思います。

この拍手の件を、呼吸が合うということとして考えられないでしょうか?
同じ場を共有していると、自然に呼吸が合ってくるという話をどこかで聞いたように思います。
ちょっと考えると、少しいいかげんな説かと疑ってしまいます。
実感しにくいし、それぞれの人の呼吸が合っているのをどう確認するのか疑問です。
同じ場に居ても個人の感情や行動で、呼吸が早まったり、遅くなったりすることは当然あるでしょう。
その説の言いたいことは、きっとそうではなくて、たぶん呼吸と言うよりは、動作のタイミング的、リズム的なものが合致してくるんじゃないかと思います。

弓道場では、最初は一回だけ審査の間合いで坐射※1を行います。
※1 その場の人数により調整しますが、三人~五人が”立ち”という組になって行射します
初心者はその間、見取り稽古します。
その後は、全員自由稽古で、各個人に先生が指導します。
他の人とタイミングを合わせる必要があるのは、最初の審査の間合いの坐射だけです。

行射での射法八節では、それぞれの動作での呼吸※2があります。
※2 呼吸法、息合いの話とかあると思いますが、それはまた別テーマで
上段者も初心者も、違いはあるにしろ割とゆったりとした動作に合わせて、息を吸ったり吐いたりしてるわけです。
そんな時間の中で、気分的なのか、雰囲気的なのか、バイオリズム的なものなのか、何かが揃い始めるのかもしれません。
その最後に、拝礼でその何かがバチッと現れるみたいなことかなと。
よくわかんないですかね。
弓の稽古とはあんまり関係ないですね。

by tin_box | 2019-04-12 16:06 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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