正義となんだ?幸せとは何だ?
そう単純ではない。
サラリーマンならずとも、皆が抱えることだと思う。
自分にとって、家族にとって、地域にとって、国にとって、世界で、人間として。
外側から見れば、悪いに決まっていること。
でも中で歯車として働く人々にとって、自分の会社、家族を守るためには目を瞑って従わなければならないか。
では、会社は、社会はどこへ行こうとしているのか。
利益至上、競争に打ち勝つことこそ会社、従業員を守り幸せにすることだと。
本作品では、その「意志」の遠流まで遡る。
その意志は個人のちっぽけなエゴであった。くだらない、唾棄すべきものだった。
しかしそれは流れるにつれて、大きな流れとなり、誰も止められない、逆らえないものとなってしまった。
いったい誰の「責任」なのだろう。
責任?それをどうするのか?本当に贖うことができるのか?
組織のせい?
最後に流れるボブ・ディランの「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が滲みるなぁ。