佐野美術館「鏨の華 -光村コレクションの刀装具-」 超絶技巧の世界

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昔、これらをどうやって作り上げたのか、まったく見当がつかない。
顕微鏡を使って作ったとしか思えない緻密さ。
表題にあるように鏨を使う(その種類もいくつか展示されていた)のだが、そんな単純な道具で可能なものなのだろうか。
それも美しいが脆い鑑賞品ではなく、刀の鍔(つば)、柄(つか)、鞘(さや)に施された装飾なのだ。
当時も刀剣が美術品として、実際に使われることはほとんどなかったとしても、柄を強く手で握り、触れたりする前提で強度が必要だろう。
館内の一角に、彫金技法で刀の鍔を製作する様子のビデオを上映していたので観たが、基本工程のみで展示物については全然参考にならない。
一番驚いたのが、穀物植物の粟を表現したもので、微小な粒粒が細工されていた。これには目が釘付けになった。




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光村コレクション、光村印刷所とは、昔在籍した会社と取引があった。
超高級印刷を得意とする印刷会社で、超大手の印刷企業とは一線を画していた。資生堂などのポスターを手がけていたのを覚えている。
印刷は通常、4色を基本としてフルカラー表現が可能だが、それに薄色と言われる特別な調合色を重ね刷りし微妙な色表現を可能にしていた。
今ではプリンタなどにも薄色が使われていて色表現が豊かになっているが、元はレタッチ職人による高度な技法だった。


by tin_box | 2018-04-11 22:30 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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