ちょっと遅れてきたロックフリークによるボブ・ディランの話
自分は昔からロックファンだったので、ボブ・ディランを聴き始めたのは遅かった。
昔の初期の作品は後から遡って聴いていた。
今では自分が所有しているLP、CDの中でもディランコレクションは一番多い。
※昔はフォークの”ズッチャージャカジャカ”のフレーズがどうも好きになれなくて(どの曲でも出てくるんだよこれが)、長いこと毛嫌いしていた
きっと拓郎が悪いなw
ボブ・ディランがなぜこれほど劇的に変化していったのか、不思議に思っていた。
エレキを手にするようになってからの、そのパワーに魅了されたファンからすると、違いすぎる。
この作品は、ボブ・ディランが登場する以前の時代背景から、ボブ・ディランがどのような人々に支持されてきたか、彼自身が何を考えてきたか、追い求めてきたか、関係者の証言を元に構成される。ボブ・ディラン自身の言葉はほとんどない。
※なんか、ありきたりの解説みたいだが、実際この作品はそういうものだ
自分はこの作品を観て、いろいろ腑に落ちた。
ボブ・ディランは、活動家ではないし、フォーク信奉者でもない。
でも人間なのだから、多少揺れ動いたことはあっても、アーテイストであることには変わりなかった。
憧れていたウッディとも違う。
支持者が勝手に勘違いしていただけだ。しがみつくことには意味がない。
「嘘つきはお前らだ」
ま、それは売り言葉に買い言葉なんだろうが。
アーティストには付き物だね。
新作を、ファンにがっかりしたとか言われる。
追い付いてこないお前らが悪い だろうな。