この日はE-410と一緒にホースマン985も持っていきました。
カメラ、レンズ、フィルムバックなどが一式収まる重い専用ハードケースと三脚も抱えての大荷物。
E-410が軽いのが救い。ホントはM645も持っていこうかと思いましたが、総重量のあまりの重さに断念。
で、今回のホースマン985はOMアダプタではなく、オリジナルの中判6x9で撮ってみました。
しばらく使っていなかったので、前日予行演習して、手順を確認。
あわててやると、絞りセットや、巻き上げ2回を忘れたりするから、現場で落ち着いてできるように。
選択したレンズがたまたま1つだけカム(これがあるとファインダー距離計が使える)の付いていなかったレンズ。
まあ、無限遠でいいんでしょうが、いずれにしても正確なフレーミングとアオリではピントグラスを使わざる得ません。
撮影手順を書くと以下のようになります。
1.シャッターチャージ
2.絞り値を開放にセット
3.シャッターを開ける(そういうレバーがある)
4.ピントグラスをセットしてピントフード立てる
5.覗いてピントと構図を決める(あおりたければ、またその手順であおり操作)
6.シャッターを閉める
7.ピントグラスを外してフィルムバックを取り付ける。
8.露出計で測りシャッタースピード、絞り値をセット
※135判とは違いかなり絞る F45とかまである
9.2回ほど空シャッターを切る
10.フィルムバックの遮光板を抜く
11.露出値が変化していないかチェック
12.シャッターを切って撮影
13.フィルムバックの遮光板を差し入れる
14.フィルムバックレバーを2回巻き上げ(ホースマン6x9バックの場合)
15.次の撮影に備えてフィルムバックとピントグラスを入れ替える
というような、メンドクササッ。
だから焦っていると、ミスの連発で120フィルムで8枚なんてすぐ終わってしまいます。
この前後にも、三脚立てて、カメラから蛇腹引き出してなんて作業がありますね。
何でアオルかといえば、マストが倒れて写ってしまうからです。
この場合、上にシフトしている。多少は効果あったかな?
比較用に撮ったアオリ無し駒が失敗してしまったので、載せられず残念です。
しかし、撮影後、よく船を見ると、海側に少し傾いて停泊しているようでした。
こんな仰々しいカメラで撮影していると、カメラ好きなじいさん(その辺にたくさん居ましたが)に話しかけられるかなと思いましたが、チカヨルナオーラを出していたせいか、興味深げに見ていく人は居ましたが、話しかけられはしませんでした。
金帯N御大爺や白巨砲C巨艦たちのマイノリティーいじめ、ブレイモノよばわりに立ち向かうのは、この装備の正体不明の仰々しさはなかなかいいギミックでした。
そんでもって、E-410で撮影風景や同じようなショットをシャカッと撮っていれば、「デジタルなんて、ついでですよあ~た、あはは」てなことをするわけです。
プロが見たら、なにやってんだかでしょうが。
さすがに4x5などで、獅子舞やるのは恥ずかしいなと思いますが、古い中判テクニカルカメラでアオリごっこするのは面白いです。