昔々、コイツとOM-2とどっちが良いか悩んだことがあった。
当時はすでにOM-1を使用していたからOM-2以外の選択はほぼ無かったのだが、こいつは妙に気になった。
OM-2はTTLダイレクト測光が当時としては画期的でシャッター幕のランダム模様がまたカッコよかった。
一方、コイツは当時唯一のシャッタースピード優先という機で、シャッターと同軸の人差し指で素早く操作できるダイアルと、30秒まで動作するシャッターが特長だった。
F-1に良く似た角張ったスタイルもまた気に入っていた。
結局、当時はどちらも手にすることは無かったが、数年前、ジャンク品を入手していた。
1万円もしないジャンク扱いだったが、ファインダーが若干汚れがある以外は、動作も正常で問題無かった。
しかし、なぜか、そのまま1枚も撮らずにずっとほったらかし状態だった。
今回やっと使おうと思い立ち電池を交換してみた。
使い心地は、明るく見やすいファインダー表示、軽く角度の浅い巻上げ等調子よく撮影できた。
なぜコイツはNGだったのか、考えてみたら、これにはワインダーもモータードライブも付かなかった事を思い出した。拡張性に乏しかったのだ。
OMはその点、膨大なアクセサリーをシリーズ機共通で使えた。
電源スイッチをONにすると、巻き上げレバーが引き出し可能になる。
でも、電池食いをガマンすれば、なかなかいい感じの機であることを再認識している次第。