バイオリン(石川綾子) 、ピアノ、ベース、パーカッションの構成
ポップス、ジャズなど幅広いジャンルで活躍する石川綾子BANDを初めて観た。
ロックフリークの側から言わせると、いささか物足りなかった。
悪くはない。でも少し不満。ロックからするとね。音量は物足りないし演奏時間も(なんと休憩時間まであった)短めだった。
一般的には、まあ十分だったんじゃ無いかな。いやそうでもないかなぁ。
ここからは、一般的じゃなくて、あくまでロック側からの感想なので、その点誤解無きよう。
かつて、キング・クリムゾンに在席したヴァイオリニストにデヴィッド・クロスがいた。
当時の音楽雑誌の記事やインタビューを読んだ記憶からすると、彼はキング・クリムゾンの音楽がどんどん重厚で激しくなっていく中、ヴァイオリンで出せる音の限界に悩んでいた。
エレクトリックギターのようにエッジの効いた音も出しにくい。
キング・クリムゾンは静と動、狂乱と静寂の対比が特徴だったが、そのなかでのヴァイオリンの存在意義はなんなのだろう・・・。
そんなことを思い出しつつ、今回のライブを聴いていた。
彼女はもしかしてその辺を打ち破っているんじゃなかろうか・・・。少なくともなんかヒントがあるんじゃ無かろうか。
ああ、やっぱり無理ねw。
あくまでクラシックの素養をベースに軽くポップスをアレンジして、おしゃれに聴きやすく。
リズム隊もパーカッションじゃなくて、もっとパワフルなドラムにして・・・したらヴァイオリンが難しくなっちゃうか。
ヴァイオリンでも当然の話だが、ヴィオラやチェロなんかを加えれば音に厚みも出るんだろうけど。
いや、技術的にとか、音楽的にとか問題じゃ無くて、もっとなんか燃え上がるような、ウェザー・リポート風に言えば、バーニングしてよと。
弓の馬の尻尾毛は何本も度々切れてたみたいだけどさ。
あと主催者側のことかもしれんけど、タオル回しあるからタオル売りますって、まあそれは商売っ気あっていいけど、早々に売り切れってw。
それにタオル回すのが、アンコールの1曲だけってw。
タオル買った人は使えないわけじゃないだろうからいいんだろうが。
ともかくロックフリークとしては、不完全燃焼で、口をへの字にして帰ってきたわけです。