映画:「世界から猫が消えたなら」

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あんしんてください。
 猫は消えませんよ。

映画ってのは複雑だね。
テーマがよくっても、ストーリーが面白くないとダメ
ストーリーがよくっても、役者が良くないとダメ
役者がよくても、映像が美しくないとダメ
・・・

人生に大事なものってなんだろう
少しでも長く生きることが大事だと思えるか
いや、大事な人がそう望むなら、心からそうしたい

大事なものは引き換えにできない
あれとこれと交換したり、計りに掛けたり、取引したりできない
だから大事なんだろうけど

この作品の函館の町並み、家の中のシーンは美しい
猫もホントにかわいい、愛おしい

昔初めて猫を飼い始めたとき、
最初のうちはかわいいけど、きっとそのうち飽きてしまうんだろうなと思ったりしてた
しかし、うちでは猫が3代続いた(今は諸事情あって飼ってないけど、飼いたい気持ちは強い)
猫はいつまでたってもカワイイ、愛おしかった

この映画のテーマは、普通とは逆からいってる
というか、アプローチがひねってある
答えは出てたのか?

いや、自分には自分の答えはまだでてない
でもそれでいい
長いこと、思い出しつつ、考えていけばいい
何かあるだびに思い出し続けて考えていけばいい

作品の中では、いろんなもの、人、猫との繋がりが描かれている
どれも独立しては存在し得ない
どれか消したら、いろんな関係するものが次々消えてしまう・・・


ひとつだけ、ちょっと思った事を書きとめておこう

死を目前にして、大事な事を考えたとき
その大事なことって、自分にとってなんだろうか
残された時間で大事なものを愛することだろうか
それとも、何かを、’しるし’を残すことだろうか
大事な人に忘れないでいてもらうことだろうか
死んでから魂となっても、持ちたいことだろうか

それがよくわからんのだよ

だから今、急に死んだら、ちょっと困るな
いや、いつ死んでもおんなじか




僕(佐藤健)は、「例えば~」と言うフレーズを発しては、元カノ(宮崎あおい)に嫌がれていた

 トムさんは、遠い旅先で客死してしまう
 彼はそれでもよかったんだろう、幸せだったんだろう
 
ツタヤ(濱田岳)は、「僕」が最後に見るべき映画をどうしても見つけられない

父さんは、母さんを愛していたが、素直に表現できない
 キャベツをもらってきたのも、うまく伝えられない
 でも母さんはすべてよくわかっていた
 僕は、何となくそんな父さんを避けていた
 父さんが修理していた時計が母さんとの繋がりだったのか

悪魔はどこかへ行ってしまったのか
 もう必要なくなったのかもしれない

物語は放り出されてしまう・・・

「僕」は、坦々と毎日を生きていた
特に幸せとか考えたこともなかったのかもしれない
いや、そこそこの幸せは欲しかったんだ
それがいかに中途半端なことだったか
大事なものを奪われてこそ、後悔が生じる どっかで書いたような台詞だ
それでは遅いのだ

誰にも奪われないものを人生では得ることができる
誰でもできる
by tin_box | 2016-05-15 22:42 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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