スパゲッティというとたいていの人はシコシコ(コシ)とツルン(喉越し、滑らかさ)が好きだろう。
というか、昔からそういうスパゲッティ製品に慣れていた。
それしか売ってなかったし。
最近はイタリアからの輸入パスタも増えて、国内メーカーのものだけでなくて様々な本場の乾燥パスタも手軽に食べれるようになっている。
で、何か問題でも?
ところで、パスタの色の違いに気づいてる?
画像で言えば、左のブイトーニは濃いイエローで、右のディチェコは少し薄めのイエロー。
更に見ると、ブイトーニの方は表面は滑らかなのに対して、ディチェコの方はざらついている。
調理してみるとブイトーニの方はパスタに少々ソースが絡みにくいが、ツルンとした触感が良い。
ディチェコの方はざらついているので、パスタにソースが良く絡んで味わいが良い。
これはどっちが良いとかじゃなくて、好み。
じゃなんでその違いがあるのか。
ブイトーニやバリラなどのつるつる系メーカーのパスタの表面が滑らかなのはテフロン・ダイスだから。
ディチェコなどのメーカーのパスタがざらついているのはブロンズ(青銅)・ダイスだから。
ダイスというのは、パスタ生地を押し出して整形する穴の開いた器具のこと。
テフロンはご存知フライパンのアレで、ツルツルしてる。
だからパスタ生地もするする抵抗無く出てくるので当然ツルツルに仕上がる。
で、ブロンズはそのままの金属に生地が触れるので、抵抗が掛かり生地が押し出される時にささくれる。
そのような違いがある。
スーパーに行ったら、その辺じっくり比べてみると面白いかも。
いや、食べ比べてみろってw。
少し前、ブイトーニが一時、店頭から姿を消し、最近になって復活している。
あるブイトーニ好きな人が、復活してからのブイトーニは全粒粉になって、滑らかさが無くなってがっかりといっていたけど、私にはそうは思えなかった。
うちにあるブイトーニの袋を見てみたが”全粒粉”とは書かれていないようだが?
そもそも”デュラム・セモリナ粉”と書かれていれば”全粒粉”はありえないんじゃなかろうか。
”デュラム・セモリナ粉”とはデュラム小麦の中心部だけを荒く挽いた(セモリナ挽き)もののはず。白いぷつぷつがあったとかだが、それはたぶん関係ない。