葬儀の日から。

少し戻って、書いておく。

19日、連日強烈に暑い日。
母の本葬儀、火葬が執り行われた。

読経を聞きながら、子供の頃の祖父、祖母の葬儀を思い出していた。
両親の祖父母とも、なぜか暑い夏の日だったように思えてならない(実際は違うのだろうが)。
蒸しかえる寺の本堂に正座させられ、とてつもなく長いお経、しびれる足に苦しみながら。
年に1回も会わないだろう姪や甥とけん制しあいながら、おじやおばに愛想を振りまき。
精進落しの席で親父が酔っ払い、ネクタイにタバコの火で穴を開け、母が不機嫌になり。
あの頃の父母は若かった。

・・・

親族と母のお棺を前に最後のお別れ。
母が好きだったカーディガンを入れ、花をたくさんたくさん飾りいれた。
お棺に釘を石で打つのは、釘はやめて石で叩くだけにした。
私はずっと、涙が止まらず。

出棺。

斎場はすぐ隣。
火葬の間、親族らと昼食。
お弁当だけは気張ったのが、値段以上にえらく豪勢で、2食分くらいあり、おじおばが食いきれず。
私もやっとこ完食。

しばらくして、母の骨を骨壷に収める。
のど仏がきれいに残っていた。
これは珍しいことのようで、おばたちが感心していた。

母は、特に手術経験などもなく、ほとんど骨の焼き柄だけ。
 伯母の時は、度重なるリュウマチ治療の手術のものの金属の偽骨があった。
骨だけになった母は、とても小さくなってしまった。

少しだけ、母が遠ざかった。
少しだけ、私はこの先、自分で生きていくのだと思ってみた。
明日からは、もう違うのだと。

しばらくは、母の残した事柄について、様々な雑事をこなさなければならない。
今日も、書類をひっくり返し、母のメモを読み解き、関係各所に電話連絡し、処理手順を整理している。
by tin_box | 2010-07-21 22:19 | ブリキ的生活 | Comments(0)
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