以下、花うさぎさんのブログより
冬でも必ず芽を出す福寿草、そのように日本が蘇ると私は信じます。 ジャーナリストの西村幸祐さん責任編集で好評を博している激論ムック第26号・総特集「民主党政権崩壊へ」が5月17日から全国の書店で発売されます。何とワクワクするようなタイトルでしょうか。「日本の混迷、没落を許す国民に未来はあるのか?」とのヘッドコピーにあるように、これは日本国民に民主党政権を許すな!というメッセージでもあります。 西村さん自身が安倍晋三、西田昌司、平沼赳夫、山田宏の四氏に単独連続インタビューしているほか、小沢一郎による韓国での亡国講演全文の入手掲載、阿比留瑠比、宮崎正之、田久保忠衛、恵隆之介、三橋貴明各氏ほか一流執筆陣による248ページの読み応え充分、気合いの入った一冊となっています。 このなかで中川郁子さんに雑誌としてははじめて独占インタービューに成功し、巻頭に12ページにわたって貴重な話が掲載されているのが特に注目です。中川郁子さん自身がスピードスケートの高橋美帆選手の活躍を見て元気を取り戻したこと、新婚当時のほほえましい話など、彼女のプライベートな部分はスペースの関係で収録できませんでしたが、私がこれは、という箇所を抜粋して以下で紹介致します。 いまでも鮮明に覚えています。IMFへ10兆円の出資をして「日本による資金融資額は人類史上過去最大の貢献である」と賞賛され、世界中が日本の貢献に謝意を表明している最中、日本のマスコミはこれにろくろく触れず「酩酊会見」の映像を繰り返し流し続けました。結果としてこれによって財務大臣を辞任、総選挙で落選、そしてまか不思議な突然の死。正直いって仕組まれたのではないか、という疑念がいまでも晴れません。 その中川昭一氏の遺言「日本が危ない!」に応えて「たちあがれ日本」を平沼氏は結党、そこに叔父に当たる中川義雄氏も加わり、次の参議院選挙は中川昭一氏への弔い合戦でもあり日本再生の端緒を開くことが出来るか否かの試金石の選挙となりました。中川氏の意志が日本人を動かし、日本人の覚醒を促しつつあると思います。 激論ムック「民主党政権崩壊へ」は定価1200円で オークラ出版から発売されます。(画像クリックでHPへ) 独占インタビュー 夫、中川昭一が遺したもの 主人の植えたチューリップが咲いた 西村 昨年十月三日の突然のご逝去以来、慌しい時間が過ぎていったと思います。 中川 庭いじりが好きだった夫が、東京の自宅の庭に秘かに植えていたチューリップが蕾をつけ、花を咲かせたときは、本当に嬉しかったんです。主人が植えたことに気づかなかったからです。そして、こんな寒い春でもチューリップは咲くものだと感心しました。 西村 二月末に偏向メディアを監視するブログ集積サイト「メディア・パトロール・ジヤパン」を、作曲家のすぎやまこういちさん、今度自民党から参院選に立侯補する三橋貴明さんと一緒に作ったんですが、じつは、中川先生を追悼する意味を込めてチューリップを粒致問題のシンボル、ブルーリボンと一緒にデザインしています。女性デザイナーの発案でした。 ところで、四月十八日の帯広市長選挙で中川さんは積極的に表舞台に立たれるようになりました。 中川 はい。自民党推薦の上野敏郎侯補の応援をお手伝いしました。民主党の米沢侯補は、驚いたことに民主党を離党した石川知裕議員が選挙戦の中盤から前面に出て応援し、今の矛盾した日本の政治を象徴するような選挙戦を繰り広げました。そして、新党大地の鈴木宗男議員と歌手の松山千春さんが最前線に立って米沢侯補を応援しました。 昨年の衆院選挙で夫を破った「民主党の風」の再来を思わせる選挙でした。残念ながら私が応援した上野侯補は敗れましたが、わずか百三十八票の小差でした。昨年の衆院選から比べれば帯広市民も確実に何かに目覚めたのではないかと思っています。 その証拠に、同時に行われた市議補欠選挙では、主人の秘書だった神谷ひろゆき氏が大差で民主党侯補を破りました。私が「残念だが、きょうの結果は負けたとは思わない。僅差だし、本当に多くの方から温かいメツセージをいただいたと思っている」と地元メディアの取材に答えることができたのも、こんな背景があったからです。この選挙で繰り返し私が訴えたのは、主人が生前訴えていた「十勝・日本があぶない」という言葉でした。そんな主人の想いを多くの皆さんに伝えたい一心で応援したんです。(中略) 夫の死後、毎日訪れてくれた安倍総理 西村 とにかくの突然のご逝去でご家族の驚きと悲しみは想像を絶するものがあったと思います。 中川 実は、亡くなる八日前の九月二十五日には友人の個人病院の先生の所で簡単な検査も受けています。そのときも、どこも悪いところはないという診断で、主人はとても喜んでいました。主人は、大きい病院と個人病院を交互に訪れ、まめに健康診断や検査をしていたのです。ですから、主人が突然ああいうことになり、家族は本当に大きな衝撃だったんです。 最後の健康診断をした友人の医師の方は、それまでの色々な検査の結果や司法解剖の結果を見て「本当に大きなストレスや哀しみがあると心臓が止まってしまうことがあるんだ」と慰めてくださいました。主人がお酒を控えていたのも事実です。 検査では全然発見できなかったのですが、やはり血管の古くなっている部分がストレスなどで機能しなくなったのではないか、循環器系障害の突然死ということです。今では、主人の死を本当に世の中には判らないことがあるということではないかと、自分を納得させています。 主人が亡くなったあと、安倍総理は毎日お葬式の日まで自宅にいらしてくださいました。葬儀まで四、五日あったにもかかわらず、ときには昭恵夫人を伴って一時間も主人の前にいてくださいました。本当の友達のように思っていただいたことに心から感謝しています。 それに、麻生総理にもよく来ていただきました。麻生総理はその都度色々な言葉で私たち家族を励ましてくれて。お通夜の前日ですが麻生総理が息子に、「お前、この四日間でいい顔になってきたな」と仰ったという話を聞いて本当に素敵な方だなと思いました。私は聞いていなかったんですが、息子はもちろん、娘もとても励まされたと言っています。 世界金融危機に対処して 西村 先生の去年夏の衆院選落選の原因は、やはり去年の二月十四日のイタリアで開催されたG7財務大臣.中央銀行総裁会議の記者会見の報道だと思います。不思議なのは、なぜ、あのような「酩酊状態」になったのか、なぜ、それにもかかわらず記者会見に臨んだのかという原因究明がされないで、一方的に面白おかしく「酩酊状態」が報道され続けたことです。 当時、私はニュース解説をしているCS局「チャンネル桜」の番組で「あの時点で関係者や会見前の食事に同席していた人や新聞記者を全部取り調べるべきだ。特に新聞記者は公の場でどんなことが起きていたのか説明するべきだ」と言いました。 中川 麻生内閣で財務大臣に就任後すぐに世界金融危機が起きました。それまでも緊張感をもって仕事をしていた主人が、本当に異常な緊張感で連日仕事に就いていました。もちろん日本の危機、世界の危機ですから、大変緊張して仕事に向かうのは当然といえば当然ですが、私は家族として主人の体調がとても心配でした。(中略) そういう状態が続く中で、一昨年十二月の予算委員会でしゃっくりが一週間止まらないという状態になったんです。懇意にしていた鎌倉建長寺の高僧の方が心配してくださり、緊張感とストレスが非常に溜まっていて起こる症状だと仰って、色々アドバイスをしていただいたこともありました。 その後また一週間しゃっくりが止まらないという状況が二月にもあり、ちょうど治ったか治らないかというときにローマ出張があったので、何か悪いことが起こらないかと心配していました。しかし、主人は非常に張り切り、十分な下準備をしてイタリアヘ出かけました。 そのとき、主人はIMFへの十兆円の投資のことが頭にあり、私にはその話しはしませんでしたが、「テレビを必ず見ておくようにね」と言われたのです。これまでニュースを見ておくようになどと、言われたことがあまりなかったんです。つまり、それだけ、羊人は昨年二月十四日のG7財務大臣・中央銀行総裁会議に賭けるものがあったのだと思っていました。 ローマ「酩酊記者会見」の真実 西村 あの「酩酊会見」のニュースには本当に驚かれたのではないですか。 中川 はい。主人があれだけ全精力を注いで臨んだ国際会議だったので、私も気にしていました。そうしたら、朝のニュースをたまたま最初に息子が見て「大変なことになっている。パパが変だったよ」と。次のニュースを見てインターネットで確認し、これは大変なことになっていると。 しかし、日本では大騒ぎになっていたにもかかわらず、成田から公用車に乗ってすぐ掛けてくれた電話で「今着いたからね。テレビ見てた?」と言うのです。「大変なことになっているわよ」と私が言ったら、主人には「何言っているんだ」と逆に不信がられたんです。本人は何も知らなかったんです。 西村 財務省の大臣官房や財務省のお役人、大臣秘書官たちが何も情報を取っていないし、どういう報道があったのかフィードバックもしていません。危機管理の点からも考えられないことですね。 中川 強いて情報を教えなかったのかどうか、それは私には分かりません。「何をニュースでやっているんだ、俺はちゃんとやってきたじゃないか」と事情の分からない主人は電話でそう言いました。主人はいみじくもIMFのストロスカーン専務理事が世界の記者団に向かって「日本による資金融資額は人類史上過去最大の貢献である」「日本からの資金援助は今回のサミットでの最大の成果である」と感謝を示したように、非常に達成感をもって帰ってきたわけです。 ところが、会見報道で大変なことになっていたので、「とりあえず私に聞くより周りの誰かに聞いてみて」と私は言いました。私が最初に見たのは六時か七時のニュースで、主人が飛行機に乗って帰ってくる間誰も判らなかったのは不思議だと思いました。しかも出迎えの人たちがいらっしゃったと思うのですが、その方たちは何も知らなかったのでしょうか。本当に狐につままれたような気がします。 西村 奥様はあのとき、玄関で中川先生を励ます言葉をかけました。けっこう世の主婦たちの間で評判になったんです。 中川 テレビクルーの撮影が終わって電気が消えたから録音されていないと思って、主人を励ましました。ところが、娘に「それでも音は拾っているのよ。ママは本当に何も知らないんから」と怒られました(笑)。 確かに、主人が亡くなった後、皆さんが口を揃えてあの会見事件ついて指摘したのが、仰るように「企業だったら、徹底的に危機管理をする」「あんな状態で記者会見に絶対に出さない」という憤りでしたね。 主人が亡くなった後にも、IMFのことで主人と高校の同級生だった玉木財務官が出張されました。昨年のG8でもゼーリック世界銀行総裁がかなり長い時間をとって主人のことに言及したそうです。主人とゼーリックさんは、なぜか気が合いものすごく長いお付き合いでしたが、「中川のお蔭で金融危機を乗り越えることが出来たのです」と長いスピーチにしてくださったそうです。(中略) 偏向報道との闘い 西村 そういう発言は貴重ですが、なぜ、退職後でないとそれを証明できないのかという疑問が残ります。それこそ、本来はマスコミが追究するテーマですよ。恐らく玉木財務官はあの「酩酊会見」の理由がお酒でないことを確信しています。ですから、直前に食事を一緒にした読売の記者や他の記者たちをメディアが後追い取材しないのは非常に不思議です。 中川 私もマスコミがやはりおかしいと思ったのは、家の前であの直後本当に取材陣がすごかったんですが、少し収まったなという頃にまたバチカンで不祥事を犯したという語が出たことです。バチカン放送局の神父様がわざわざお手紙をくださって、「自分が取材を受けました。取材を受けたときに、中川さんは全く普通にしていました。ご主人は歴史が好きなので、ローマに関する本もたくさん読んでいるので、その話しで盛り上がりました」と伝えたと。 「自分が注意したのは、他のガイドがすごくうるさかったのでその人に注意をしましたが、中川さんは全く関係ありませんでした。マスコミの取材にはそう答えたのに、全く違う報道が行われている」「事実と違う報道が日本でされているのですね」というお手紙を頂いたのです。二月十四日の記者会見から続いた主人を非難する報道は、やはり、間違いなくマスコミの偏向報道だと私は思っています。 西村 中川先生は以前から何度も報道被害を受けています。五年前の一月十二日の朝日新聞は、安倍幹事長(当時)と一緒にNHKに政治圧力を掛けたと捏造報道を行いました。あのときも、私は雑誌などで報道テロに等しいやり口を解明し反論しました。安倍さんも中川さんも、日本が嫌いな人たちにとって目の上のたんこぶのような存在でしたから。 中川 偏向報道と言えば、昨年の衆院選挙も酷かったんです。主人が選挙区を回っている様子を報道したものですが、その選挙区のお爺さん、お婆さんと主人は昔からの顔見知りで子供みたいな気持ちになって言葉を交わしていました。そのときの主人とお爺さん、お婆さんの会話が、主人が地元で見限られているような印象を与えるように、言葉の一部分だけカットして報道されたんです。 「こういうところもあったけど、でも私は一生懸命やるから」と主人が言うと、「こんなときに来てもね」と返答されているように、ずいぶん作り上げられて報道されました。あれでは取材された側も驚きます。 「こんなときに」という言葉のニュアンスはその人が話した内容を全部聞けば分かります。本当は哀愁に溢れる言葉だったのに、そこだけ使用して、色々な番組で繰り返し繰り返し報道されました。選挙期間中というのはネガティブキャンペーンをしないのがルールのはずですが、去年の衆院選は選挙の前の日までそういう報道が行われていました。(中略) 水資源間題への取り組みが日本を救う 中川 主人はずっと水資源の問題にも携わってきて、今、世界が水の危機を迎えるし、日本にも水の危機がくることを確信していました。しかし、逆に今、GDPが中国に抜かれるであろう状況の中で、日本を救うのも、この水資源間題だし、水ビジネスを国家の基幹産業として考えていました。水資源や水質の研究機関を党派を超えて意識ある政治家の人たちが手を携えて作り、新しい国家目標の一つにできるのではないか。そんなことをよく言っていたんです。 日本の豊富な天然の水と技術力で、超純水が作れたり、食料品に含まれる水の価値が必ず日本のブランドの力になると信じていました。そして、水資源を利用するインフラ整備に本格的に取り組むことで新しい産業も生まれるはずだと常々私に語ってくれました。 また、政治家という立場を離れても、自分が何か民間で水資源に関わる仕事をさせて頂くことができるのではないかと、主人は庭に出るのがすごく好きだったので、庭でそういう話しを私と交わしていました。 私も環境問題のNPOを二年前に立ち上げたので、主人が水問題に熱心なことから、私も主人を応援するし、一緒になにかやっていこうという語を亡くなる直前、三日前にもしていたんです。プライベートでは、二人で旅行に行くことなど全くできなかったので、亡くなった十日後には旅行へ行く計画も立てていました。 西村 最後に奥様から読者の方に何かメッセージを。 中川 今の日本は大変なときを迎えていると思います。大変だけど、産みの苦しみのときではないでしょうか。そんなお話を先日、中山恭子さんがされていたのですが、本当にそんなときに北海道には福寿草という花があって、春が来たのだなと北国の人は思うんです。雪の下に芽をだして、小さくて可愛らしい花ですが、しっかりと健気に咲いている福寿草のことを思い出します。 冬の時代でも必ず芽を出すんです。そのように日本が再生、蘇ることを私は信じています。主人が命を賭けて訴えていた「日本が危ない」というメッセージに私なりに応えていけるのではないかと考えています。(激論ムック26号、P14-P25から抜粋) ●民主党政権崩壊へ――日本の混迷、没落を許す国民に未来はあるのか? (OAK MOOK 338 撃論ムックvol.26) (単行本) 西村幸祐 (著, 編集) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4775515438/
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| 2010-05-15 20:49
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